理事長あいさつ
生活者一人ひとりが協同することで
身近なくらしの困りごとの解決をめざします。

生協は組合員さん自らが、より良いくらしを協同の力で実現するための組織で、「出資、利用、運営」を基本とした運営参加があってはじめて成り立つ組織です。1976年2月に設立されたコープおきなわは今年「50周年」を迎えます。
「子どもたちに、安全で安心して与えられる牛乳を飲ませたい」というお母さんの思いがひとつひとつつながって、組合員数810人のスタートでした。当時の設立趣意書からは「有害物質」「物価高」「公害」など、くらしの困りごとを消費者自らの手で解決するために立ち上がった当時の様子が読み取れます。
50年が経過した今、記録的な物価高が進行し、消費者のくらしを取り巻く環境は当時と変わらない状況に加え、「相対的貧困」「買いもの・食事作り困窮者」「介護支援」など、困りごとは一層深刻さを増しているようにさえ感じます。
このような時代背景のもと、国連では2012年に続き、2025年を再び「国際協同組合年」と定め、世界中に協同組合の思想と実践を広げることが国際社会の様々な課題解決につながると大きな期待を寄せています。
また今年は戦後80年でもあります。
大きな3つの節目を迎えるにあたり、「ともに創る くらしと未来」の理念のもと、今一度、生協の存在意義を学び直し、未来につなぐ年にするべく、50年の節目を迎える準備を進めています。
これまでの歩み、50年の歴史を支えてくださった多くの組合員や役職員、お取引先さまや生産者の皆さま、そして地域の皆さまのご支援とご協力にあらためて深く感謝申し上げます。
生活協同組合コープおきなわ
代表理事理事長
古堅 忠司