お知らせ
品質管理の窓
2016.01.02
冷蔵庫にひそむ食中毒の危険
食中毒菌の中には冷蔵庫の中でも増殖する菌があります。低い温度なら菌の繁殖を防いでくれるような気がしますが、実は繁殖速度を遅らせるだけなのです。「冷蔵庫に入れたから安心!」ということはありません。冷蔵庫の中に物を詰めすぎると冷たい空気が循環しづらくなり冷蔵庫の能力が低下します。ドアの開閉もできるだけ効率よくして冷気が逃げないようにしましょう。たとえ冷蔵庫に入れたとしても過信は禁物です。
卵
(サルモネラ)
主な原因食品:鶏卵、食肉およびその加工品、乳、乳製品
予 防 法 :食品は低温(10℃以下)保存する。十分に加熱調理し、摂取直前に再加熱する。
食肉およびその加工品 (カンピロバクター・サルモネラ・リステリア・エルシニア・ウエルシュ菌)
(カンピロバクター)
主な原因食品:食肉(主に鶏肉)およびその加工品、サラダおよび生野菜、未殺菌の井戸水
予 防 法 :生肉は肉汁が出なくなるまでしっかり加熱する。井戸水は煮沸または殺菌して使用する。ペットなどの
動物のフンを扱った後はよく手を洗浄する。
魚介類
(腸炎ビブリオ)
主な原因食品:魚介類、刺身、寿司、魚介類の加工品
予 防 法 :真水で洗浄し(4度以下)で保存する。熱に弱いので食品取扱後は調理器具を熱湯消毒し、海産魚介類
に直接触った手指で他の食品に触れないなど二次汚染を防止する。冷蔵庫から出したらなるべく早く食
べるようにする。
二枚貝
(ノロウィルス)
主な原因食品:二枚貝(カキ、ハマグリなど)
予 防 法 :十分に加熱する。
★食品を扱う前後に手指をよく洗い、十分に加熱調理し、扱った後には調理器具をよく洗うことで二次感染を防止します。
(参考:日本食品衛生協会 食中毒情報)