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品質管理の窓
2024.10.16
長期保存のできる食品はなぜ変色しにくいのか?
食品の変色現象として「腐る」「カビが生える」などがあります。 これらは細菌やカビなど微生物が食品の成分を利用して増殖する現象です。 しかし、それが起きにくく、長期保存できる食品もあります。 今回は微生物と食品の状態に焦点を当て、食品の保存性について考えてみます。 ポイントは、「菌がいない」ことと「乾燥している」ことです。
長期保存のできる食品は温度変化にも強いので、日常生活における一時的な高温では変質の心配はありません。乾燥状態であっても、油を含む食品は油の酸化によって徐々に風味が変化します。麵を油で揚げたインスタントラーメンは、そのため半年から8ヶ月程度の賞味期限となっているので油を含まない乾燥食品よりは短くなっています。 防災用の備蓄食品は賞味期限のチェックもお忘れなく。